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2018.09.10 行政施設:山形県置賜地区動物愛護センターさまをお伺いいたしました!
本日は山形県置賜地区動物愛護センター(置賜保健所)さまをお伺いいたしました!置賜保健所さまでは、動物愛護センタ…続きを読む
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2018.08.29 @キャラバンVol.6
石川県南部小動物
管理指導センター
行政施設・石川県南部小動物管理指導センターさまのお話をお伺いいたしました!
本日は石川県南部小動物管理指導センターさまのお話をお伺いいたしました!日本海沿いの石川県南部小動物管理指導センターさまでは、動物愛護管理や狂犬病予防の関係業務を営まれています。
石川県南部小動物管理指導センターさまは昭和54年に設立され、当時は他の保健所同様に、動物愛護というよりは、いわゆる管理に重点を置かれていたそうです。しかし引取り数1173頭であった平成24年当時、動物愛護管理推進計画に「平成35年には引取り数を600頭まで減らす」という目標が設定され、今現在、既にクリアされていらっしゃるそうです。そして更に「もっともっと数を減らしていこう」との思いで動物愛護に取り組まれていらっしゃいました。
※石川県ホームページ「いしかわ動物愛護管理推進計画について」より
https://goo.gl/UwdU4L
石川県では、現在は廃止していますが、平成ひとケタの時代に、飼い犬・飼い猫の不妊去勢手術の助成を開始したそうです。それは動物愛護の普及啓発のための取り組みで、全国的にも先見的なものだったそうです。
前回の動物愛護法改正の時に、保健所は安易に引き取りをしなくても良くなりましたが、この法改正は、全国的に殺処分が減ってきている要因のひとつでしょうね、と仰っていました。
今は「飼えなくなった」などの理由で相談に来られた時には、飼い主さんご自身で次の里親さんを探す努力をしていただくようにお話をされているそうです。飼い主としてのマナーや終生飼育の理解をいただきながら、命をまっとうするまで責任を持っていただくこと、出来る限りたくさんの子を譲渡して生きる道を探り、殺処分の数が限りなくゼロに近づくように活動されています。
それでもどうしても人に危害を加えてしまう可能性が高い犬や、病気で治療も出来ない、譲渡も出来ない、という場合は、大変残念なことに、未だに殺処分という現実もあるのも事実だそうです。
殺処分ゼロのためには、引取りの数を減らさなければいけません。引取りの数を減らすには、地域のみなさんの協力が必要です。
ワンちゃんについては、室内飼いや、お散歩の時もリードで繋いで、というのが習慣になっていますが、ネコちゃんはそうはいきません。
ネコちゃんも室内飼いが原則なのですが、中にはどうしても外と家を行き来する場合があります。それでも不妊去勢をきちんとしていれば良いのですが、そうではない子達が外で赤ちゃんを産み、野良猫がどんどん増え、知らない間に納屋で生まれていた、などで引取りの相談をしに来る方もいらっしゃいます。
※石川県ホームページ「犬猫の適正な飼養について」より
https://goo.gl/DSSCkM
国の取り組みとして「地域ネコ」の普及があります。野良猫を不妊去勢し、地域のみんなで飼っていきましょう、そのためには当然、餌やトイレの世話もありますが、これもみんなでお世話していきましょう、そうすることによって地域の問題を解消していきましょう、という取り組みです。
けれど地域ネコを実現させるためには、地域の人の協力がどうしても必要です。その中にはやはり「ネコなんか」という人もいらっしゃいますし、苦情を申し立てる人もいらっしゃいます。不妊去勢の手術代は誰が払うか、という財源の問題もあります。
これは、ネコの問題だけではなく、地域の人間関係も含めた問題で、動物愛護が普及し、みんなで大事にしたい、という人が増える一方で、卑劣な虐待をする人もいるわけです。法律を変えるだけでは解決できない問題もありますが、やはり動物愛護の普及啓発、地域の人にどうやって理解していただくか、というのが目下の課題だそうです。
※石川県ホームページ「ペット・動物愛護」のページより
https://goo.gl/gCdyqF
中には保健所に保護されるとすぐに殺処分だろう、と思っていらっしゃる方もいらっしゃいますが、決してそうではありません。石川県南部小動物管理指導センターさまでは、里親さんに譲渡できる数をどんどん作ろうと思っています、と力強く仰っていました。
例えば、目も開かないような生まれたてのちっちゃい子猫などは、そのままだとすぐに死んでしまいます。そんな子が来ると、ボランティアさん達の協力を得てミルクをあげたり、排泄をキレイにしてあげたりしながら、譲渡が出来る機会をつくっていらっしゃいます。また、迷い犬が保護された際は、警察や各施設と連絡を取り合って、自治体やホームページで、首輪や毛並、色や顔つきなど詳細な情報を公示してます。
そうすると、その情報をもとに連絡が繋がり「うちの子はお世話になっていませんか」と探しに来られ、再会をして家族の元に戻る、という「嬉しい話もいっぱいあるんですよ」と嬉しそうに仰っていました。
ですので「いなくなった」場合も「うちで保護しています」という場合も、ご一報さえあれば、間違いなく記録され、探されている飼い主さんにお返しすることが出来ます、と力強く仰っていました。
※石川県ホームページ「飼っている犬猫が迷子になったら」より
https://goo.gl/LeF7JD
マイクロチップについても、災害時に飼い主さんがすぐわかる、という点ではとても良いと思いますが、完全に義務化ということになると、体に埋めこむことになるので、飼い主さんによっては抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょうし、いずれは義務化の可能性もありますが、今はとにかく迷った時にすぐ対応できるよう普及啓発を行うことも私達の業務のひとつだと仰っていました。
「動物愛護団体のボランティアの方々も、本当に頑張っていらっしゃいますよね。そういった皆さんと良い関係を保ち、目的は一緒なので、一緒に進んでいきたいと思っています。」と、仰ったお言葉に、全国キャラバンで勉強させていただいている自分にも、何か出来ないかと改めて感じました。
石川県南部小動物管理指導センターさま、お忙しい中お話をいただきありがとうございました!お留守の時にお伺いしてしまった大島にもしっかりとお話を伝えさせていただき、人・地域・国として、私達も一緒に「もっともっと」命を守る意識の啓発に努めさせていただきたいと思います!
▼石川県ホームページ「ペット・動物愛護」のページはこちら!
https://goo.gl/gCdyqF
▼大島九州男の動物愛護への取り組みはこちら!
https://kusuo-o.net/vision#aigo
※お留守の時に大島もお伺いしました!次回また、お話お聞かせください!