大島九州男は2019年3月26日に行われました参議院予算委員会にて、人の犯罪と動物愛護の関係性について、質問させていただきました。
▼人の犯罪と動物愛護の関係性について
質問:
児童虐待やいじめの問題と、動物虐待の関連性を検証していますか。
回答:
動物虐待をしていた人が凶悪犯罪を引き起こす可能性や、凶悪事件の被疑者の中に占める動物虐待を行っていた者の割合等、動物虐待と凶悪事件の因果関係を占めす統計・数値等は有しておりません。
質問:
刑務所で動物を使って更生させるというプログラムなどを行っているところはありますか。
回答:
PFI刑務所のひとつである島根あさひ社会復帰促進センターにおいて、盲導犬候補の子犬、パピーを生後2ヶ月から12か月になるまで受刑者が養育し、基本的な社会科訓練を実施する「盲導犬パピー育成プログラム」を実施しています。また、播磨社会復帰促進センターにおいては、障害を有する受刑者に対して犬を使ったアニマルセラピー講座を実施しています。
質問:
精神医学会では、暴力系犯罪の少年の約80%が動物虐待の経験があり、対人暴力と暴力虐待の関係を強く推測される結果が出ています。動物虐待行為には生命倫理および自然体験学習としての心理発育的な側面が含まれるなど、いろんな心理的な面の検証がされていて、アメリカのマサチューセッツ動物虐待防止協会とノースイースタン大学の研究によると、動物虐待をする人は動物虐待歴のない人に比べて、人に対する暴力犯罪を犯す確率が5倍高く窃盗罪を犯す可能性は4倍高いという検証が出ています。この数字をどう受け取られますか。
回答:
具体的な検討はしていませんが、受け止めていかなければならないと思っています。現段階ではそれに対する対策を警察で取っているということではありません。
質問:
過去20年間における犯罪者の動物虐待有無の比較では、
●暴力犯罪者数 4倍
●窃盗 4倍
●薬物依存 3倍
●反社会的行動 3倍
といった統計が出ています。逆説的に捉え、動物を可愛がることによって犯罪が減っていく可能性があるのではないでしょうか。防犯や犯罪の抑止のために動物を使うという判断はございませんか。
回答:
十分あり得ると思いますが、警察としての対応は案が固まっていません。今後の検討課題であると思います。
質問:
犬食の問題について、アメリカ・台湾で犬食禁止の法律が出来ています。日本も検討する必要があると思うのですがどうですか。
回答:
動物愛護の観点から、また動物を慈しむという観点から、心から敬意を申し上げたいと思います。また、台湾・アメリカ・ヨーロッパの一部で犬食ついて法律で取り組んでいることも伺っています。ただ日本ではそこまで議論が熟していないことも現実です。人間と動物がしっかりお互い信頼を持ち合う、そういう共生社会を作るために取り組んでいきたいと思っています。